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フランカ ポテンテ ご存知でしょうか?いまやドイツだけでなくハリウッドでも大女優になった彼女。私はベルリン来る直前、ローラ レント(邦題は ラン ローラ ラン ) という映画で初めて彼女を見ました。当時の感想としては力強い感じの女優さんだなーって。その数年後、有名な映画では、ボーン アイデンティティーでマット デイモンと共演しています。

彼女ですね、小説を出したのですよ。
タイトルは、zehn (ツェーン)ドイツ語で10という意味です。日本が舞台で10のショートストーリーからなる作品です。

わたし現代の小説ってあまり読まないのですが、プーさんのお父様が読書気違いでですね。もう時間があればあれをを取り寄せこれを取り寄せ、、、面白いものがあると私たちにも情報が来ます。いやー情報というより、もうアマゾンで本が家に届いていると言った方が良いです。

イタリア出発直前、彼から私宛てに フランカ ポテンテのこの zehn が届きました。せっかくいただいたのに、こちらに来てからは、なんだかんだで時間がなくて、、、しかしようやくにフィレンツェ、ローマ間の電車の良い道連れとして読み切る事ができました。



フランカ ポテンテは仕事の為に日本に滞在する機会が多かった様です。色々な人たちから話を聞いたり、自分で経験してみたり、そこからいろいろなイメージがわいて来たのでしょうね。

文体はかなり簡潔、読みやすくありますが、第一印象ですが文学としては少しあっさりし過ぎかなあ。
とりあえずもう一度読んでみようとおもいます。

内容ですが、古い文化や新しい文化と、様々な世代の主人公の目を通してみた日本の様子が上手に取り合わされた言える作品です。
まるで日本人が書いたのかなと思える様な箇所が作品では所々に見られ、彼女の感性はなかなかのものだなあって結構感心。それにしてもやはり、これは無いぞと思う所も幾つか見られましたが、まあそこは大目に、、、
それにしても それにしても、それにしても やっぱり、、、
登場人物の名前が(たまに)凄い、これにはかなり参りました。たぶんこれが無かったらこの小説は三割増の成績 (?) を取れただろうにと思うのです。大変もったいない。


ドイツで今一番有名とも言える女優さんの書いた作品、きっと日本版出るのではないかなあ。
ドイツ語勉強中の人にもちょっとだけお薦めです。
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# by rondine11 | 2010-11-04 07:34 | 読み物
今週末はフィレンツェに行ってきました。
11月1日は祝日のため3連休です。

フィレンツェに住むキアラが時間に余裕があるのでいらっしゃいと先週誘ってくれたのです。 私もまだアカデミーが本格的に始まっていないと言う事で好都合。もちろんお邪魔してきました。


出発数時間前、汚れてもいい靴もってこられるー?ちょっと濡れるかもしれないから、、、
と彼女から私の携帯電話にメッセージが、、、汚くなるの?何を予定してるのだろうー? 一応スノーブーツだったら持って行ける事を返事すると、念のために私の足のサイズを送信しろとの事。

山登り?かなあ??

オリーブの収穫の為でした!彼女の友人マッテオのお宅でこの時期はいつも親戚家族総出、さらにその友人数十人がオリーブの収穫を週末になると手伝いにくるとの事。彼の家はフィレンツェの町中から車で10分と、それほど離れてい無いにもかかわらず、百本以上のオリーブの木に加え、トマト、茄子、ズッキーニ、数えきれない種類の野菜が栽培される大きな畑が家の前に広がります。びっくり、、、、

念のためにと言っていたキアラは、まさに念をいれて私に長靴を用意しておいてくれました!
でも 
ピンク色ー!!!
彼女とお揃いでピンクです。うわー。これにもびっくり。
こんなのはいているとこママに見られたらオカシイと思われちゃうわー!って私たちそろって三十路です あははー。 どうでしょう。

ピンキーな私たち
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収穫の仕方ですが、木の下に直径が8メートルくらいになるネットを敷きます。その上で私たちが作業するのですか、分厚い手袋をつけて、さらに小さな熊手みたいなもので枝いっぱいに実るオリーブをしごき取ります。高い所は枝を切り落として収穫です。緑の実、黒に近い紫の実、もう宝石のように美しく、この実からあの香り高いオリーブオイルが出来るのかと思うと、やっぱり試しに食べてみたくなりますよねー
まっずー!!
もの凄く苦いのです!!!
周りの皆はそんな事知っているので、食べたのはもちろん私だけ、、、
べぇー!


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お昼は彼の家族が用意してくれたトスカーナ料理、パンやハム、チーズで一休み、夕方は少し暗くなり始めた5時位に今日の作業を終了。収穫量1トンは軽く超えています。

畑にはまだまだ沢山のオリーブの木が手を付けられずに残っています。作業は来週も続くとの事、私達は今日一日だけなので、美味しいお昼ご飯と、ご機嫌な人たちに囲まれて楽しく作業できましたけれど、これ数日続けるのは大変だなー。

お手伝いのあとはまたごちそうです!マッテオの台所はプロ仕立て、それに加え室内炭火焼グリル、ここはレストランかー?(さらに外には石焼釜戸まである)料理好きが高じて台所を改造したらしいです。
鶏肉、ハト肉、豚、牛肉などをを大きな固まりに切って様々なハーブ、パンと交互に串に刺し、ゆっくりとグリルしたものをいただきました。かりかりのパンとジューシーなお肉、付け合わせにオリーブオイルとローズマリーでマリネしたジャガイモのオーブン焼き、これはほぼ表面があげられたようでクリスピー。そしてもちろんトスカーナと言ったらキャンティーのガロネロ(黒い雄鶏)ワイン! お味は文面では表現不可能な美味しさ。

前日もフィレンツェ到着直後、キアラお薦めのレストランでトスカーナ風ビーフステーキをごちそうになりましたが、そのお肉の大きさ!誇張なしに厚みが5センチ!表面の2ミリくらいはしっかりと焼き色が、そして中はまさに血の滴る、、、 
わたし肉食であったことがこれほど素晴らしいと思った事今までないです! トスカーナすごいぞ。


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# by rondine11 | 2010-11-03 04:02 | その他
イヤー学校ようやく始まりそうです。`そう` がミソです。まだ始まったわけではありません。

きょうは(10月25日)授業のプランが発表されるから学校に行くのがいいよってA君からの知らせです。もちろん期待はしていませんがエラスムスオフィスにも、、、
しかし今日は志を同じくする同士が!!他国からのエラスムスの学生に会う事がきょうは出来ました!
なんだかほっとしたー。

今日知り合った彼らは、ポルトガル、スペイン、チェコ、ルーマニア、ドイツはライプチヒからのエラスムス交換留学生達でした。話してみるとみんな同じパターンです。10月初めに来てみたものの、約束された語学コースはないわ、オフィスに担当者はいないわでみんな同じ問題抱えてました。ポルトガルからきた男の子は家族にに連絡できないよー、ローマにきて何やってるって聞かれても困るしなあって。ライプチヒからの女性は奨学金の半年分をプライベートの語学学校行く為に使ってしまって口座から残高がなくお金が引き落とせないとか、、、
みんな大変だったんだねーとお互い励ましながら、連絡先を交換し何かいい情報があったらお互い知らせ合おうと言う事で今日は別れました。

して今日の学校は本当に入り口から階段まで生徒がいっぱいでした。これから二週間半、各教授が今学期の予定の講話をします。興味のある授業、先生をプランの中から探して、定められた時間に話を聞きに行くのです。わたしも幾つか見当をつけて明日から早速活動開始です!楽しみだー
# by rondine11 | 2010-11-03 02:44 | 学業
私の住んでいるエスクイリーノ地区にはローマで最も古い歴史のあるジェラードファクトリーがあります。Palazzo del freddo gerateria giovanni fassi です。氷(寒い)の館って言ったらいいのかな、 ジェラテリア ジョバンニ ファッシ。 長いのでファッシです。
お店を見つけた日から毎日通っています。定休日である月曜日なんか泣きそうーなくらい大ファンです。
30数種類のジェラートに加えて、やはり十種類以上あるセミフレッドケーキ、氷菓グラニータなど、まるで天国のよう!

すべてボリューム満点、何を選んでもとどめのクリームがまさに雪山のように乗せられます。なんて幸せ!!
わたしの一押しはブリオッシュサンドです2ユーロ20セントなり。
ふわふわの丸いパンを真ん中で二つに切ってもらいその間にジェラートとたっぷり生クリーム。
すごいぞジェラート、、、しかし和菓子も負けてない_e0211204_5424481.jpg






街を散歩しながらあっちこっちのぞいて行くのですけれど、どこのケーキ屋さん、バールを見てもそこに並ぶ数々のお菓子素敵です。
すごいぞジェラート、、、しかし和菓子も負けてない_e0211204_5453160.jpg





これでこっちのお菓子ってかわいらしいのが多いですけれど、日本の和菓子の美しさは本当に世界に誇ってもいいですねー。わたし羊羹が好きなのですけれど、草枕で漱石先生も大分羊羹を美しく表現されていらして、、、なんと言ったらいいか、もうsexyです羊羹。ここまで書かれて食いたくならないものはいないと思います。

女子校時代のお友達が和菓子屋さんに嫁いでいて、この春に羊羹といろいろなお菓子を送ってくれたのですよ、荒木やさん自慢のくり羊羹。素材の味が生きています。えび茶色のあんに栗の金色がまた美しい!
最初の半分はプーさんに内緒にしてこっそり、(彼にただただもりもりと食べられてしまったのでは泣くしか無いので、、、)そして残りの半分は2人一緒にいただきました。(幸運なことに彼は半分すでに無い事にあまり疑問をもっていなかった)
私が本当は独り占めしたかった羊羹はここでご覧いただけます。
http://www.arakiya.jp/

和菓子って本当に鮮やかな美しさももちろんですけれど、しっとりとした美しさがあって、これってよその国のお菓子からはなかなか観られませんね。フランスのケーキもイタリアのケーキも華やかさ、かわいさ満点でまるで宝石のよう!と思うのですが絶対色っぽくはない!!ドイツ菓子もやっぱりたまにかわいらしいかなって事もあるけれど繊細さはあまりないです。ババーンわたし大きいでしょー!オーブンでしっかり焼かれましたー!と言った感じ。シンプルでシックな外見のザッハートルテにしても、そのチョコレートコーティングは戦車的な、まさに完全武装って言った感じがしますね。
まあなんだかんだいってみてもこっちのお菓子も美味いです。バタークリームとか大好き!
(ようするにどこのお菓子も大好き)

日本の素朴なおはぎとかも好きですが、しんこまんじゅうがですねー シーズンがくると夢に見ますよ。 わたし日本のものそんなに恋しくないのですが、鰻としんこまんじゅうの事は考えるとつらいですね。(しんこって新粉らしいです)もちもちのかわに、こしあんかつぶあんがたっぷり。決めてはそのもちもちの真っ白な皮で、赤と緑の点々をあしらってあるものがスタンダードだと思うのですが、そのシンプルなデザイン! 真っ白な皮にー赤と緑ー。 誰が考えたのでしょうねえ、もの凄くかんしんしてしまいます。地元っ子の誇るお菓子です、二月くらいからかな初午の季節菓子ですね。旧安蘇郡、現在の佐野地区の和菓子屋さん、洋菓子屋さん等でよくみられるはずです。


参考にファッシ
http://www.palazzodelfreddo.it/
Palazzo del Freddo - Giovanni Fassi
Via Principe Eugenio,65/67/A
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# by rondine11 | 2010-10-28 05:48 | ローマ

再びアカデミーに行ってきました。実家カラブリアから先週再びローマに出て来たA君が私に学校を少し見せてくれるって、それとエラスムスオフィスに新しい助っ人が来た為、新しい情報が得られると思ってのことです。A君はハンブルグに一年滞在し、その当時何回かアカデミーの様子を私に語ってくれたエラスムス交換留学の学生です。

11時 約束の時間に彼はイタリア人らしからず既にきていました。彼に久しぶりに会ったらなんだかアパート探しの苦労と最近ようやく入居したらしく部屋が整っていない事、日曜日少し寒かった事など、ストレスの連続で気の毒に風邪を引いたとのこと。クソ暑いのにかわいそう(10月14日です)

少し学校内をめぐってから、エラスムスのオフィスにも同行してくれて、私が済ませた手続きとその他に必要な手続きについてイタリア語で新しく担当になった男の子と話をしてくれたのですが、、、いろいろ確認して行くと私の書類が全部無くなってるー!担当の男の子(緊急の助っ人であって責任者ではありません)もハンブルグからの学生のファイルには何も入っていないけどおかしいねえ、、、って??二週間前作ったのにー?あんなに大騒ぎして作ったのに?無いってなに?確かにオフィスの机やら棚やらを観ると大分混乱している様子ですが、その書類が無いとメンザ(学食)利用のカードが作れないという、、、、助っ人君とA君とで話してみて、きっと学期の始まる一週間後くらいにはすこし落ち着いて登録の書類も見つかるかもしれない(「かも」ってなんだ!?)のでまず登録書類のほうは置いておいて、試しに直接メンザの事務所に行って交渉してみるのが良いのじゃないか話になり。アカデミーからメンザに移動です。

その移動が30分。アカデミーは美術系、デザイン系のみのほぼ単科大学なのでいくつかの手続きをサピエンツァ大学というヨーロッパ有数の学生数を誇る巨大大学で済ませなければならないのです。2人で巨大大学の巨大メンザに着いてみるとメンザ利用カード作成窓口に長蛇の列。約70人位の順番待ち学生に対して担当者が一人です。まあいつもの事で慣れて来たのですけれど、30分行列してその担当者に話を聞くとエラスムスの登録書類の他にフィスカルという登録番号が必要だって??パスポートナンバー以外の番号です。このメンザからかなり離れた所で番号の作成可能で、そのオフィスは今日はもうしまっています。
あー何故一日一つの事がこなせないのか?!なんですべてのものが離れた所にあるのかー!! 
なんで振り出しに戻るがそんなに良く出るのか!!!
一緒につきあってくれたA君もローマの学生生活5年目とあって、 慣れたものというか、はじめからあきらめてーある意味で余裕かなあ、イタリア育ちはさすがに違います。彼もまた明日再びこのサピエンツァ大学にて奨学金の応募をしなければ行けないとの事。 やはり行列待ち3時間コースだそうです。

みんなそんなに時間たっぷりあるのー?それとも日本で育った私の時間の感覚がまったく違うだけなのか(そうみたいだ)、、、
こういう事って少し長くその土地に住めば慣れるのでしょうが、今回のわたしは半年限定と言う事もあり、すこし焦り気味かーとも思うのです。なかなか意識を変えることって難しいなあ。
# by rondine11 | 2010-10-28 05:25 | 学業