今週はポートフィリオをもって教室めぐりができました。ああローマでの学生生活開始以来、始めて充実した(まともな事ができた)一週間でした。

一応予定していたすべての教授達のもとで授業を受ける事ができそうです。了承をいただいて、名簿にサインしてきました。ふーーーやっと一息。

来週から少しずつ授業がはじまって行くと思うのですけれど、そんなでまだ今週は作業ができません。絵画の先生が、 この作業の出来ない期間を使って、どこどこの美術館、市内のどこどこを訪ねるのも悪くないだろうと指南してくださったので、その中でまだ訪れた事の無い、サンタンジェ
ロ城に行ってきました。
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観光シーズン最盛期ではないので、ゆっくりと見る事が出来ました。二世紀に作られた霊廟、要塞とあってかなり質素、剛健に見えますが、後には教皇の住んでいた時代もあり、壁画内装がとても美しく華やかな部屋が幾つかあります。壮麗なバロック建築であるサンピエトロ寺院とはかなり近くに位置している為その力強い建築様式がさらに強調されるように感じます。

展望が良くバチカン市国、サンピエトロ寺院もみえます。バールはちょとした休憩に最適!贅沢すぎる眺めとともにカフェが出来ます。

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# by rondine11 | 2010-11-13 08:40 | 学業

国立博物館ーマッシモ宮殿の名前で知られているのですが
ここには私が愛してやまないローマ時代ののフレスコ画、モザイク装飾の数々が展示されています。テルミニ駅の斜め向かい。私のアパートからもさほど遠くはなく、ここひと月の間は良く訪れる場所の一つです。
三階建+地下の博物館は1、2階に彫像郡3階にリヴィア家のフレスコの描かれた部屋を再構築した展示 ファルネジーナ荘のフレスコ壁画、モザイクの床の展示。さらに地下には古代貨幣のコレクションもあり、盛りだくさんです。ここも一日ではすべて観る事はできません。

彫刻では、ローマ歴代皇帝の彫像なんか有名でしょうか。それにしてもたいへんリアリスティック。2000年以上昔の皇帝達、その奥さんや家族の姿が今も三次元で観られるのは不思議なものです。親、兄弟だったりすると結構アーここが似ている!っていう所も多かったり、、、

特に有名なのはにアウグストゥスの立像かな。彼、ちょっと完璧すぎなのでは?と思える容姿ですね。
コモドス帝、彼かなり整った顔立ちです。 が、 狂気の皇帝だったと聞きます。 それを考慮すると本当に、なんだかちょっと危なそうな感じがします。

もう一つ有名どころですが、とても心臓に悪いヘルマアフロディーテの像。
ギリシア、 ローマ彫刻の裸体美は存分に一、二階で堪能できるのですけれど、それも後半に差し掛かると、彼女(彼)が横たわっているのですよね。神話を知っていても、ヌードデッサンにどんなに通っていても、大分引いてしまう、、、
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あまりにも美しすぎる両性具有です。



彫刻のコレクションも半端じゃありませんが、もちろん私のお目当てのフレスコ画装飾!
ファルネージ荘、とリヴィア家のフレスコ画がここの目玉。現代の高度な修復技術の賜物です。当時のものがここまで鮮やかに!感動で頭クラクラー。

壁画って屋敷全体の装飾として描かれていたのですけれど、ギリシャ神話(ローマ神話)を題材にいろいろな場面 人物が描かれいていたり、当時の生活の様子が描かれている部分もあり、と、一言にデコレーションとは言えません。

なによりリヴィア家のフレスコ画の部屋ですが、これがーこれがー鳥肌もたつ美しさです。
フレスコ画で装飾された部屋全体を博物館の三階の一部に再構築してあるのですが、その部屋の中に入ると一面の緑、多くの果物などからこの庭の様子は夏から秋にかけてだろうとの事。地中海地方や小アジアに見かけられる植物は色とりどりに咲き誇り、多くの木が実をつけ、そして沢山の鳥たちがその木々の枝に、一つ一つが明らかに何の種類かが判別できるように描かれていて、なんて瑞々しく生き生きとしている事か!長い事この部屋にいると、楽園にいるような、、、満喫しているとしだいに、ここでもまた、あれーこれどっかで見たぞー、、、と


あー郁夫だー

(あたかも身近な同胞の様に、なれなれしく親しみをこめて)!
日本画の大家、平山郁夫さんは好きな作家の一人なのでカタログをめくる機会も多いのですが、なにか良いかというとその自然の描き方が私すきなのです。日本画という伝統の技術を使いながらも、多くの部分がとてもグラフィックでスタイル化されていてそれがとてもすんなりと馴染んでいるのですよね。
彼の絵の樹木、鳥達はこの部屋のものと似た所があるかなあって。

彼がヨーロッパに数ヶ月留学、アッシジなのでも教会壁画の模写を、また独自の作品ではポンペイを題材にした幻想画を描いているのは覚えています。きっとも彼イタリアの色々な作品とローマ時代のフレスコからいろいろなインスピレーションを受けたのかなあと思うのです。



写真へたくそなので是非機会があったら本物をみてください。

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# by rondine11 | 2010-11-11 07:47 | ローマ
さあもう11月も前半がほぼ終わりに、しかし授業は一向に本格的には始まりません。これじゅああクリスマス休暇がきてしまうー!

ああこの考え方はここでは禁物です。ゆっくりゆっくりー。


予定としては13日まで教授方のプレゼンテーションです。
授業の取り方ですが、私はエラスムス交換留学生のため自由に好きな分野の興味のある授業を比較的簡単に取る事が出来ます。一般の学士、修士課程の学生はかなりの数の必修授業が学校から指定されています。また授業によっては先生方の許可を得るのが重要なポイントの様です。

いずれの学生にしても、アトリエで作業の伴う授業には、自分の作品を先生達に紹介できるようにポートフォリオ(作品集)を持っていって彼らに見ていただいた上、了承を得るのですけれど、、、

けれど、、、わたしのポートフォリオ、エラスムスオフィスでですね、書類と一緒に紛失されてしまって、かれこれ3週間行方不明、、、。黒の箱に4冊のオフセットプリントまたはシルクスクリーンの製本された作品(オリジナル) 約30枚の絵画作品の写真が納めてあります。
先日訪れた時、私が作品を入れて提出した箱がファックスの横に見当たったため、「あれ!あれ!わたしのです!!」と指差すと、、、「あら!でも中身が入っていないわね」って あら!じゃないですよー!!!

またしてもわたしのマグマだまりの様子がですね、ああ グスコーブドリが私の様子に気づいてくれたらアカデミーの危機は回避されるのですが、ああ賢治先生、、、ちょっと瞑想でもしてみましょうか私、、、

だんだん慣れて来たものです。深呼吸瞑想を3秒(おそらくただの荒い鼻息にしか見えない)の後、取りあえずはっきりと、もの凄くダイレクトに、間違えようの無いくらい表現で、ポートフォリオの必要性を伝え、来週私が来るときに絶対見つけておいてくれるように言ってオフィスを退出しました。どうなるかなー。

見つかりました!やれば出来るじゃあ無いですか、エラスムスオフィス。
そんなわけで先週はポートフォリオを見てもらう事が出来ず、取りあえず話だけを付けて来た先生方のところ今週は再び行って参ります。

発見された私のポートフォリオ。商売道具の一つです。
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ご褒美にファッシでアイス(毎日ですけど)
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# by rondine11 | 2010-11-09 04:35 | 学業

私が田舎から出て東京で学生を始めた頃だと思うのです。どこかで家族と待ち合わせした時かなあ、駅の出口(交差点の前だと思う)で待っていると、父と母が来ました。

「どうだヒロコ都会の空気はおいしいかー」

父がまず私に挨拶を?、、、何?って思っていると、続けて、

「ヒロコはなー、どこでも口開けっ放しだからなー、みっともないから気をつけた方がいいぞー」

って、、、そんな挨拶とっても嫌な感じ。

自分で言うのもなんですが、確かに私はよく口を開けっぱにしています。出っ歯なのでおそらく、上唇の長さが足りないのだろうと思うのですが、意識してないと口閉じている事ほとんどないです。

しかしここローマに来てから口はずっと閉じっ放し。かなり意識を集中しています。
なぜって
排気ガスが凄まじい
ですからね。

わたし繊細じゃないし、鼻もそんなに良い方ではないので、学生時代は甲州街道や環八を下高井戸から調布へとバドミントンをする為に自転車で週3回平気で通ったものです。かなり排気ガスか排出されている道路とは思いますが、当時あまり気にならなかったなあ。

しかし、ここローマでは車、バス、バイクの排気ガスの量がほんとうに半端じゃない!坂をあがりきった所など本当に凄いですねー、まさに乗り物達がですね頑張って坂道あがったぞ、だから凄いエネルギー消費したぞー、と言わんばかりの臭さ。もしくはガソリンの種類がちがうとか、、、
大きな道もあれば小さな道もあります。舗装されている道もあれば石畳だってあります。しかし大きさや状態に関わらずどこにでも車が!バイクが!いっぱい!!きゃー!!!


やっぱり歴史的なものが沢山地中に埋まっているとなると、あちこち掘り返して東京の様な地下鉄網を造るわけにも行かないようです。そんなでローマに走る地下鉄は2線のみ。だからバス路線がまた多い。それに加え、上り下りの多い街と言う事もあってか自転車に乗っている人はあまり見かけません。バイクです。このバイクの数にも圧倒されますね。路肩に整然と駐車されている様子、青信号に変わって一気にたくさんのバイクがスタートする様子は一見の価値ありです。

1.2週間ここにいる分にはきっと口開けっぱでローマの街を見て廻っても良いと思うのですが、さすがに6ヶ月開けっ放しだったら肺が真っ黒になってしまうー、と思い根性入れて口閉じてます。

バイクがたくさん!
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# by rondine11 | 2010-11-06 06:19 | ローマ

フランカ ポテンテ ご存知でしょうか?いまやドイツだけでなくハリウッドでも大女優になった彼女。私はベルリン来る直前、ローラ レント(邦題は ラン ローラ ラン ) という映画で初めて彼女を見ました。当時の感想としては力強い感じの女優さんだなーって。その数年後、有名な映画では、ボーン アイデンティティーでマット デイモンと共演しています。

彼女ですね、小説を出したのですよ。
タイトルは、zehn (ツェーン)ドイツ語で10という意味です。日本が舞台で10のショートストーリーからなる作品です。

わたし現代の小説ってあまり読まないのですが、プーさんのお父様が読書気違いでですね。もう時間があればあれをを取り寄せこれを取り寄せ、、、面白いものがあると私たちにも情報が来ます。いやー情報というより、もうアマゾンで本が家に届いていると言った方が良いです。

イタリア出発直前、彼から私宛てに フランカ ポテンテのこの zehn が届きました。せっかくいただいたのに、こちらに来てからは、なんだかんだで時間がなくて、、、しかしようやくにフィレンツェ、ローマ間の電車の良い道連れとして読み切る事ができました。



フランカ ポテンテは仕事の為に日本に滞在する機会が多かった様です。色々な人たちから話を聞いたり、自分で経験してみたり、そこからいろいろなイメージがわいて来たのでしょうね。

文体はかなり簡潔、読みやすくありますが、第一印象ですが文学としては少しあっさりし過ぎかなあ。
とりあえずもう一度読んでみようとおもいます。

内容ですが、古い文化や新しい文化と、様々な世代の主人公の目を通してみた日本の様子が上手に取り合わされた言える作品です。
まるで日本人が書いたのかなと思える様な箇所が作品では所々に見られ、彼女の感性はなかなかのものだなあって結構感心。それにしてもやはり、これは無いぞと思う所も幾つか見られましたが、まあそこは大目に、、、
それにしても それにしても、それにしても やっぱり、、、
登場人物の名前が(たまに)凄い、これにはかなり参りました。たぶんこれが無かったらこの小説は三割増の成績 (?) を取れただろうにと思うのです。大変もったいない。


ドイツで今一番有名とも言える女優さんの書いた作品、きっと日本版出るのではないかなあ。
ドイツ語勉強中の人にもちょっとだけお薦めです。
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# by rondine11 | 2010-11-04 07:34 | 読み物