Homestory Deutschland

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今回訪れた展示、私としてはちょっと例外的に美術系では有りませんが、知人がオーガナイズをしたという事でお邪魔してきました。
展示のタイトル、ホームヒストリー ドイチュランド、副題として現代、歴史の中の黒人伝記とあります。
なくなっている方もあれば、存命中のアフリカ系、アフリカ系アメリカ人、アフリカ系ドイツ人の個人的な伝記を中心としたポートレイト写真と文章の展示を会場では見る事ができます。その他、文学の朗読、ダンスパフォーマンス、音楽、などの催し物が展示期間中の週末などに企画されていて充実の内容です。

伝記ですが身の回りにいる(サッカー、スポーツ選手や有名人などの大成功をおさめている人はのぞいた)アフリカ系住民によるもので、たとえばドイツ鉄道の運転手や医師、芸術家、ジャーナリストなど、多くの人の人生の経験、アイデンティティーや多くの差別や偏見などの苦労についてや希望、目標を見つけて生きて行く姿がが語られていて大変興味深いです。
歴史的には、第一次世界大戦のアフリカ植民地時代からすでに移民が既にあったのですね。今回初めて知りました。(余談ですがタランティーノフィルムのジャンゴで奥さんがドイツ語を話すのはそれでかーと納得)

会場で講演をなさった90歳の俳優のテオドア ヴォンヤ ミヒャエルさんは、当時カメルーンからの移民の家族としてベルリンに生まれ、ナチスドイツ時代を生き抜いたという歴史の目撃者というべき方です。
ユダヤ人、有色人種が迫害されて行く中、プロパガンダとしての植民地映画の役者をする事によって生き延びたとか、、、
現在は舞台俳優として、またジャーナリストとして執筆活動をされているそうです。

ドイツ(たとえばハンブルク)にいると移民社会なので、行く所によっては半分以上が外国人だったりもするのですが、そういった環境にいると自分が外国人なのも忘れがち。この人達はどこからどうしてここにいるのか、どうやって生きているのか、と言った疑問を持つ事さえなくなってしまうものです。ちょっと麻痺している感覚にぴりっと刺激をあたえる機会でした。


時代と人種のつながり人間の生き方を考えさせられる展示です。
ハンブルクではWestwerkにて4月7日まで。

その後はベルリン、フランクフルトと巡回して行くそうです。
興味の有る方は是非!!

サイト
http://www.homestory-deutschland.de
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by rondine11 | 2013-03-17 22:45 | その他