本は右側からよみますが、絵画はどう?

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今日のアトリエと透明水彩による下絵


教会とジェラテリアに入り浸ってばっかりなわけではなくて、
学校ちゃんと通っているのですよ。
昨年はフレスコ画のコースは2週間に一回の理論の授業のみであまり進展が無かったのですが、今年に入ってからは毎週実習の授業が入るようになりました。
といっても今日はまだ二回めです。


フレスコ画は塗り立ての漆喰に水で溶いた顔料で描く画法です。発色が良いのと耐久性があるのが特徴。

一般的な絵の具ですけど何らかの接着材が混ぜてありますので、それによって色は紙に定着するのです。しかしフレスコ絵画では漆喰の原料の石灰が乾燥する段階で起こす結晶化現象という化学変化によって色が定着します。

そんなわけで漆喰が乾燥する前に作品を仕上げなければならないため、時間配分や下準備をしっかりしておかないといけません。

下絵としては実際描かれるものと同じ大きさの鉛筆画、これは後で漆喰にトレースする時に使います。
それと、少し小さめ(実物の大きさにもよりますが)で透明水彩、またはテンペラで着色した下絵。これを見ながら漆喰への着色作業をします。

私たちが今行っている作業は下絵と漆喰層を乗せる下地素材の準備。
出来上がった下絵に改良点があるかどうかを教授と相談するのですが、私の下絵ですね、女性の後頭部とコスマティ模様の2つの作品のコンポジションからなっています。

私は女性の後頭部を右側にそして模様を左側に配置したのですが。教授は即座に

「重点が右側にあるのは見栄えが悪いから、頭部を左側に持って来てみてはどうかしら?」

とおっしゃいました。

ちゃんと吟味したのですよ、私としては右側に重みがあった方が自然と思っての判断でしたが、、、

ここで思い出したのがハンブルグの学校で絵画、絵画論理の授業を受け持っているアーヒム先生が、ヨーロッパでは本は左から始まるし、左から読んで行くけれど、アジアでは、伝統的には右から始まるでしょう、どうなのかなあ、これも絵画鑑賞、ものの見方に関して当てはまるのでしょうか、という質問のような疑問を授業中していたのですよね、なぜかと言うとヨーロッパの絵画が黄金比率に沿って書かれている場合が多いのに対してアジアの絵画はそうではない、と言う所から出た疑問です。

今日ペンナッキア教授が私のコンポジションに対してした意見から考えると、あーやっぱりこっちの人と、私たちの間には見方に違いが有るのかも!って思ったのです。
まあ私一人の経験で他で比較した事がないので実際どうかは解りませんけれど、、、

うちに帰って来てからスカイプでプーさんにも意見を聞いてみましたが、かれもやっぱり左側に頭部、右側にコスマティ模様の方が絶対にバランスが良いと言ってました。

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キャンバスボードに油彩

どうでしょうか?
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by rondine11 | 2011-01-22 03:12 | 学業